…ということで、表題どおりミュージカル「三銃士」に行って来ました。



以下注意。

▼2011年に帝国劇場、博多座にて行われたミュージカル「三銃士」のレポートです。原作含めて大いにネタバレ有ります。
▼ここで言う「原作」は「ダルタニャン物語(鈴木力衛訳)」を基準にしてます。
▼上記の12巻セットとか基準にしちゃうぐらいの三銃士狂いのレポです。多大に暴走してます。基本廃テンションレポです。主に猊下萌。

上記の注意書きを読んでもOKと言う方はスクロールでどうぞ。
……まずこのレポートがどこに需要があるのか分からない…^^;

0:自宅〜博多座、講演前まで。

 9月23日かねてより念願の三銃士のミュージカルを見に行って来ました。
 最初帝国劇場でやる(やった)というのは知っていたんですが、帝国劇場だからと諦めていたら博多座にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!……ということだったのでチケットに多少値がはろうがなんしようが行っちゃるううううううう! ということで行って来ました。
 去年はNHK人形劇の三銃士を見にわざわざ横浜まで行ったぐらいなので、もう迷うところはなかった。せっかく行くんならとA席で観劇を決めてチケットをぬくぬくと温めていたのを、やっと解禁する日でした。

 ミュージカルに関してはコレで3回目。ただし前2回はキャナルシティ博多の劇場での劇団四季のミュージカルのみ。今回が博多座デビューということで朝から服に悩む。
 ドレスコードがさっぱり分からなかったんです。博多座のイメージ的にはじじばばも結構きている(元々歌舞伎中心の公演が多いため)ぐらいしかなく…。とりあえず青い縞の胸のところにフリルの入ったブラウスと、紺色のスカートという、いわゆる清楚な恰好で博多座にレッツゴー。


 まず地下鉄内で出口が見つからず迷子になりかける。


 早めに行ったんで「時間潰れればいいやぁ!」と開き直るという適当っぷり。
 中洲側と川端側とか言われても知らんのじゃあ! 地元のようで全然地元じゃないのだァ!…と言うことはおくびにも出さず、てってこ歩いて出口を探す。
 無事に出口が見つかったので、そのままエスカレーターを登りつつ、直結している博多座に向かったんですが、その途中、



 えらく正装しているお姉さんの姿にぎょっとする。
 それが一人じゃなく数人いたので更にぎょぎょっ。…しまった、コレはドレスコード間違ったか? いや、そもそもミュージカルってそんな肩肘張るもんなんだっけ? …と戸惑っていたらそのおねーさんたちとは途中で別れました。
 …ああ、そういえば結婚式場だかホテルだかも隣接してたなぁ、…とのんびり思いながら博多座へ。ドレスコードが同じくらいか、普段着の方々と合流してほっとする。
 たかが服装一つなんですけどね! ソロってのは存外ドキドキするもんで。
 エスカレーター登っててもソロとか私ぐらいしかいない。(TーT)後悔はしてないし、むしろ一人で行ってよかったと思ってるけど、ソロいNEEEEEEEEEEEEEEE。


 …ってなりつつ、ホールへ入場。初めての博多座はいきなり弁当やらパンやらおみやげやら売っている新世界でした。
 劇団四季のいたシティ劇場は飲食禁止で、お弁当とか客席で食べれないのでそんな重いものを売ってないんですが、博多座は観劇中でなければ弁当OKというゆるいスタイル(恐らく元々歌舞伎の会場のため)なので、そりゃもう品数が多い多い!
 そして人も多い、多い! 開演30分前に行ったけどコレなら良かったぁ、とまた一安心。
 そんな中一人でちょろちょろしつつ、途中試食とかにもつかまりつつ、結局チャリティーTシャツを購入。時間があるとダメだね。余計に出費するね。後悔してないけど。(ノv`)これから寒くなるのにどーすんだよ、私…。

 Tシャツは黒字に表は剣と「3 Musketeers」の文字、裏には「Tous pour un, un pour tous」と赤字で描かれたデザイン。英語とフランス語の見事なコラボ商品となっておりますいえー。
 「Tous pour un, un pour tous」、これなんだか剣合わせつつ度々言われるような台詞、三銃士の代名詞となっている「一人は皆のために皆は一人のために」なんですが、鈴木力衛氏の訳では「四人一体」と手をあわせて作中に一回出たきり、先日読んだ青い鳥文庫版には一言もでないという実はほんとさらっとした台詞なんですよね。三銃士いろんな作品になってますが、これそこまで重たい台詞じゃないよ! 銃士の心得とかそんなんじゃ全然ないよ! …と思いつつ、それでもまあ、いいわ(笑)と思うぐらいには好き。笑。


 Tシャツ買って、席を確認と劇場の中へ。
 中に入るとパーカッションのぱかぽこいう音やら、クラリネットがぷわ〜ぷわ〜している音とか。
 劇場の座席案内見ると「オーケストラピット」の文字があったのでもしかしたら…! と思っていたんですが、生演奏ヤタアアアアアアアア!!!!!!!\(・∀・)/
 人生初の生演奏ミュージカルだ! 生演奏人形劇は見たことあるけどミュージカルは初だ! へえええ、やっぱり一段低いところにオーケストラピットってあるんだ! 音楽の教科書で見たとおりだ! ひゃほおおおおおおおお!
 …と地味に一人で感動仕切り。席は端から2番目というソロには嬉しい仕様。お隣に座った方もソロみたいだったし、それもまた良かったァな、と。ただ、前にがきんちょが座っているのが凄く嫌な予感がして気になった。こいつ大丈夫か…? と思いつつ…うん、結局後で殺意沸く結果にはなったんですけどね!

 前回四季のウィキッドの時の反省を踏まえつつトイレに二回行った所でいよいよ公演の時間と相成ったのでした。



第一幕:プロローグ〜ダルタニアン登場

  第一幕はまずはパリのシーンから。
 ここでまずはプロローグ…ということで、軽ーい状況説明から入りつつ…。
 どうやら今回のこのミュージカルではリシュリュー枢機卿VSプロテスタントという構図が中心らしい。時代背景的にはユグノー戦争とかは終わってますが、丁度それぐらいなんですよね。…で、プロテスタントの国イギリスとほんっと仲悪くしてた、…というのが時代背景にあったので。
 そこまで突っ込んだ説明は確か無かったような気がしますが(!)、そこから場面は変わって、次のシーンへ。


 次のシーンではテンポの速い曲に合わせて、

 


 我らが主人公ダルタニアン様キタ━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━!!!  うっひょおおおおおおおおおおおおおお!


 今回のダルちゃんは一人称「僕」の可愛らしいひよっこ系だとここで悟る。(鈴木力衛氏訳では「俺」だった気がする。)
 3人の友人と共に「今日パリに行くんだぜwktk!!! 将来有名になってやるんだぜ!!!!」というはしゃぎっぷりがかわいい。(設定上は19歳? 原作は18歳〜19歳設定。1年がけぐらいの話になるので。)

 衣装は他の出演者もそうだったんですが、NHK人形劇の三銃士が近い感じでした。あとでパンフレット買って見たけど、海外の衣装よりこっちの衣装のほうが好きだわ! 銃士隊にはやっぱりサーコート(上でメア子がきてる奴)がないと…!><

 ダルちゃんの歌の最後のほうでダルタニアンの父上登場。続けて母上も登場して、お見送りのシーン。
 「お前にあげたいものがあるのよ。家で一番の…………」

 

 「馬!!!」


 馬きたああああああああああああああああああ! 馬きたあああああああああああああああああああああ! 黄色い毛並みの年老いてしょぼくれた馬だかロバだか分からない後でロシュフォールに笑われるとか言う(ミュージカルではそんなシーン無かった)馬きたああああああああああああああああああ!

 原作じゃトップクラスに印象強いキャラクターなんですよ、馬。
 しょっぱなの方で旅費にされますけど! 3エキュですけど!
 「馬見れるかなぁ…」という期待はどっかにあったので、馬見れただけで満足しそうになる。

 馬は人が2人で前足と後ろ足になっている、そして色は黄土色という原作に負けず劣らずの情けない感じっぷり。
 その後父上から剣と、近衛銃士隊トレヴィル隊長宛の手紙と、「決闘は絶対しちゃダメだぞ」っていう言葉をいただく。
 おいおい、この父上おとなしいな、時代か? と思いました。
 原作じゃ「名誉のためにはどんどん決闘しろ。逃げるな。」と言っていたので…。その言葉があったから、後で無茶な決闘でも逃げずに……という大事な考えなのになぁ。
 そこいらはまあ、時代なんだろうなぁ、と思いつつ、次のシーンへレッツラゴー。
 ここでちゃんと馬に乗れてるのにびっくりした。感動した。

 



第一幕:ミレディ&ロシュフォールの登場

 場面は打って変わって、マンの街へ。
 そこに田舎町に似合わない黒いドレスの凛とした背の高い女性……

 

 ミレディさん来ましたわあああああああああああああああ!\(・∀・)/

 「不死鳥のように舞い戻る! 帰ってきたわパリに!」
 「愛する人とまた幸せな日を取り戻すために、二度と逃げない!」

 ミレディさんはやっぱりどの作品見てもかっこいいわあ!
 コレもかっこいいわあ!
 歌の途中で後ろの方に人影が!

 

 ミレディの愛する人アトスさんの背中きたあああああああああああああああああああああああああああああああ!

 背中だけではしゃげる私。アトオオオオオオオオオオオス! と一人なりつつ。
 ミレディの歌の終わりに出てきたのは、

 

 ロッシーことロシュフォール!!!
 ひゃあ! 黒ずくめでかっこいいじゃないですか! かっこいいじゃないですか!
 まさかこのあとロッシーが中身小学生のおっさんだとは思いもしなかった……。

 ミレディに調子のんなよって乱暴したところに、ダルタニアンが「なにしてるんだ!」と剣をさっそうと抜き払って割って入る。

 お前、ほんの数分前に決闘はダメよって父上に言われたばっかだろ……(´_`;;;;)

 まあ、そんな若いダルちゃんが可愛くていいんですけど。そして、そのあとあっさりロシュフォールに剣真っ二つにされるのも面白かったですけど。笑。

 

 ロシュフォールにトレヴィル隊長あての手紙を見せた所、くしゃくしゃぽいされる。

 

 今回のトレヴィル隊長の出番はここで終了。
 隊長なのにそのあとは劇中名前も出たかでないかわからない存在になってました。
 屋敷にも行かなかったしな!!\(^o^)/トレヴィルェ…

 その後ダルはロシュフォールの取り巻きにフルボッコにされて逃げ、ミレディとロシュフォールは今後の悪だくらみを打ち合わせて解散、……次のシーンへ……。



第一幕:花の都パリへ〜三銃士登場

 とうとうきましたぜ、パリ!
 ということでシーンは華やかなパリへ。
 大勢のモブの市民の中、パリはこんな酷いところだぜー、というナンバーと共にアトス、アラミス、ポルトスの三銃士の面々が登場!
 ポスター見ながら、三人見分けつかなかったらどうしよう…(´・ω・`)と心配してましたが、そんな事全然なかった! それぞれほぼイメージ通りの雰囲気を持っていて、ああ、アトスにポルトスにアラミスだ! とはっきりしっかり分かる。
 そして、そんなこんなしているうち、

 「かわいいお馬さんね、なんていう名前?」

 と高い声。

 

 コンスタンス嬢来たよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
 えっ、なにこれ超かわいい!!! コンスタンス嬢超かわいい! なにこれこんな子がいたら惚れる!!!…と思うような、それはそれは春の日の太陽のようなふんわりした雰囲気のお嬢さんで。(*´∀`*)可愛らしい。
 リボン付きのマントとかもホント可愛かったぁ。そりゃあれは惚れるわ。凄いよく分かるわ。ふふふ。


 そんなハイテンションなダルさんは結局街中の人ごみの中で、最初にアトスとぶつかって、ごめんなさいするも「お前誠意がねーな」ってな感じでアトスさんに怒られて決闘へ。

「名誉を傷つけるというのなら相手をしよう」と言った感じの台詞に対して
「受けて立つ!」と剣を抜き放つダルタニアン。

 

 まあ、折れてるんですけどね!

「お前、馬鹿にしてんのか!!!?」って戸惑うアトスがかわいい。アトスって原作のイメージで行くと、凄く貴族さんらしくて、ちょっとより付き難い雰囲気もあったりなかったりするんですが(多分私が貴族階級設定に弱いのもある)、このアトスはちょっと親近感がわくぞwと思ったのもこのシーンから。貴族様と言うより近所のおいちゃんっぽかったwww


 そのあと、大量のウィンナーを抱えたポルトスと衝突。
 ウィンナーやクロワッサンを落っことすポルトス。……嗚呼、ポルトスはやっぱり食いしん坊キャラか…。恰幅も超いいしな……。(遠い目)

 


 やっぱりここでも一悶着して結局決闘を申し込まれるダルタニアン。

「明日の朝6時だ!」
「あー…6時は都合が悪くて…」
「じゃあ、7時!」
「望むところだ!」

 こういうやり取り好き。相手の都合に合わせて一時間遅らせてあげるポルトスお兄さん素敵。笑。


 場面は変わってアラミスとご婦人のいるシーンへ。
 ご婦人が別れ際、わざと落としたハンカチ。それをすかさず拾って、

 

「落としましたよー!」
 という親切なダルちゃん(KY)。かわいい。けど、これは別れ際、ご婦人がアラミスにあげるために落としたハンカチなので「落としましたよ」なんて本当はKYだったんですよね。
 それをきっかけにアラミスとも決闘をすることに。

「明日」
「8時!」
「場所は」
「カルメル修道院の裏なら!」

「…でしょ?」
「おもしろい!」

 アラミスさんちょっと楽しそうだったのが印象的でした。



陰謀渦巻く宮中。猊下と両陛下

 また場面は変わって今度は重々しい雰囲気。
 そこに姿を表したのは、真っ赤な法衣に身を包んだ人物、それは……

 

 げええええええええええええええええかあああああああああああああああああああああああ!!!!\(;∀;)/げえええええええええええええええかあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!


 我らがリシュリュー枢機卿。猊下でございます。うへえいっ。
 おおぅ、雰囲気が重々しい。素敵。


 聖堂のシーンが終わった後、宮殿のシーンへ。
 ここでルイ13世とアンヌ王妃の登場。

 

 お手手繋いで階段を降りてくるのがとても微笑ましい感じ。
 猊下は陛下に対して敬語で(当然だ)それがまた、私のツボをつく。何この猊下素敵。萌える。とか思い始めたのがここぐらいで、後は猊下萌しっぱなしでした。
 おかしい、私は何しに行ったんだ。


 猊下が王妃を呼び出して内密にお話ししてるシーンとか、もう…。
 嗚呼、この人は国を想う人だったよなぁ、うんうん、…でもどうせ腹黒に描かれてるんでしょー! 悪役にされてるんでしょー! とか思ってた。
 王妃様に話してたことは「バッキンガム公爵と知り合いでしょ?戦争どうにかできね?」ってことだったはずなのになぁ。うーん。

 あとで戦争に超ノリノリな猊下見れるんですけどね!\(^o^)/

(続くよ。)

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